ゲーム事業売却でV字回復したITフリーランス老舗
ギークスは、ITフリーランスエージェント「geechs job」を運営する老舗企業だ。2007年設立、2018年に東証マザーズ上場。かつてはIT人材事業とゲーム事業(G2 Studios)の二本柱だったが、業績が振るわなかったゲーム事業を2025年に売却し、IT人材事業に集中する戦略へ転換した。これにより収益はV字回復を達成。国内ITフリーランス紹介に加え、海外IT人材事業、IT人材育成・オフショア開発(Seed Tech事業)を展開している。なお、決算期を3月期から6月期へ変更している点に注意が必要だ。
ギークスの過去5年(2021/3〜2025/3)の業績推移を、売上高・営業利益・営業利益率の3指標で見ていく。この5年で売上高は34億円から252億円へと約7.3倍に変化している。
| 決算期 | 売上高(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/3 | 34.28 | 7.38 | 21.5% |
| 2022/3 | 143.41 | 11.34 | 7.9% |
| 2023/3 | 159.98 | 5.89 | 3.7% |
| 2024/3 | 237.39 | 0.90 | 0.4% |
| 2025/3 | 251.62 | 4.95 | 2.0% |
※ 2022年3月期に収益認識基準を変更(取扱高ベース化)したため、2021年3月期以前と単純比較できない。また決算期を3月→6月に変更しており通期比較に注意。営業利益はIR決算説明ベース。
今後の見通し:最新本決算で売上263.75億(+4.8%)・営業利益8.75億(+76.7%)。2027年3月期に営業利益2桁億円(2022年3月期以来)を目指す。
エンジニア視点では、ギークスは「選択と集中で本業に回帰し、収益が回復した」会社として理解できる。不採算だったゲーム事業を切り離し、IT人材事業にフォーカスした結果、最新本決算(2026年5月発表)では営業利益が前期比+76.7%と大きく改善した。geechs jobはITフリーランス紹介の老舗で、長年の運営実績による安定感がある。海外IT人材事業も黒字転換しており、経営体力は回復基調。AI関連エンジニアの獲得を強化しているため、AI領域の案件に関心があるエンジニアには注目の選択肢だ。営業利益率は3.3%とまだ低めだが、これは人材エージェント型ビジネスの構造的特性でもある。
投資視点では、V字回復の持続性と、決算期変更の影響が論点になる。ゲーム事業売却により2025年3月期に収益がV字回復し、最新本決算でも増収増益(売上263.75億・営業利益8.75億)を達成。会社は2027年3月期に営業利益2桁億円(2022年3月期以来)を目指している。株価は上場来高値2,715円(2019年)から安値327円(2024年)まで下落した後、回復局面にある。PER(予)22.7倍。注意点として、決算期を3月→6月に変更しているため、過去との通期比較には慎重さが必要だ。海外IT人材事業の収益安定性、AI人材獲得戦略の成否がウォッチポイントとなる。
| 指標 | 値 | 補足 |
|---|---|---|
| 株価 | 534円前後 | 2026年5月28日近辺 |
| 時価総額 | 55億円 | 2026年5月28日基準 |
| PER(予想) | 22.7倍 | 予想ベース |
| 市場 | 東証スタンダード | 証券コード 7060 |
上場来高値2,715円(2019)・安値327円(2024)。V字回復局面で5月534円
本ページは公開情報(ギークスIR決算説明資料, irbank会社業績, Yahoo Finance(2026/5/15), 日経等)をもとにSTACK REVIEW編集部が作成した事実情報の整理・分析であり、特定銘柄の売買を推奨する投資助言ではありません。数値は2026年5月28日時点の調査に基づきますが正確性を保証するものではなく、株価・時価総額は日々変動します。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。